文化とは、自分の言葉や生活習慣、そして考え方に根付いているので
日頃の生活の中で自然と表れます。
最初こそは、その違いも「新しい」と前向きに捉えていきますが、
付き合いが長くなるほど、新鮮さもなくなり、逆に考え方の相違が
喧嘩のモトとなっていきます。
私達も、ある一時は毎日のように喧嘩をしていました。
そのうちの1つ、旦那の愛情表現。
前回紹介したとおり、ヨーロッパ人は場所を問わず、
キスやハグをしてきます。加えて、皆でテーブルを囲んで会話を
している時に、私を触るのはごく普通にある事なんです。
日本で生まれ、日本に長く生活した私にとっては、
彼の愛情表現が、非常に居心地が悪かったんです。
なぜって?日本人ゆえに周りの人が気になってしまうからなんです。
私達は、何でも思った事、感じた事は素直に口に出すようにしているので、
旦那へ
「皆がいるところで触らないで、キスしないで」
と、お願いしたところ
「僕が嫌いになったのか!?」
「僕の体裁が悪い!」
と大喧嘩になりました。
旦那からすると、他人がいるからキスしない、触らないという
日本人的考えは「バカらしい」との一点張りで聞く余地がありませんでした。
郷に入っては郷に従えというコトワザに従い、
ヨーロッパにいる間は、ヨーロッパ式の愛情表現を受ける事で
とりあえずは丸く収まりました